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喘息Q&A

協力
アレルギー児を支える全国ネット −アラジーポット−
NPO法人 日本アレルギー友の会
監修
国立成育医療センター免疫アレルギー研究部部長 斎藤博久先生
病診連携
Q
近くには、喘息の専門病院がありません。遠い専門病院だと、夜間の発作の時にすぐ診ていただけません。専門病院と近くのクリニックと、両方にみていただきたいと思っています。どのようなかかり方をしたらいいでしょうか?
A
最近では、専門病院と近くのかかりつけクリニックとの連携の中で患者さんの治療をしていこうという考えになってきており、これを「病診連携」と言います。

専門病院で、3ヶ月に1度程度、小児の場合は、学校の長期休みの際などに検査をして今後の治療の計画を立て、その結果をかかりつけのクリニックに連絡します。これは、定期的に薬をもらったりするのに仕事や学校をやすまないでもすむよう、また、救急の時の対応ができるように、患者さんのQOLを中心に考える診療のうけ方です。
かかりつけの医師に話をして、そこから専門医を紹介してもらう。専門病院にかかっている場合は、通院の負担を減らす為にかかりつけのクリニックにもみていただきたいとお話しするという方法が考えられます。
ステロイド
Q
ステロイドは副作用が怖い。と思っていましたが、吸入ステロイドの使用を勧められました。
先生は、怖くないし、欧米では第一選択薬になっていると説明してくれましたが、本当に大丈夫なのでしょうか?
A
喘息は、「気道の慢性的な炎症」です。この慢性的な炎症を抑えるには、ステロイドが有効です。
家庭で使うステロイドとしては、経口と吸入(ドライパウダー・エアゾール)があります。経口の場合は全身に薬が作用するので長期の服用により副作用が出る可能性があるといわれていますが、吸入薬は、必要な局所にのみ作用し、しかも、一般に薬剤は全身に移行すると代謝されやすい構造になっていますので、全身への影響は比較的少なくなります。また、使用後のうがいを励行する等の注意によって口腔カンジダ(カビの一種)症などの副作用も防ぐことができます。

成人の気管支喘息の場合、長期管理薬として日本の喘息ガイドラインでも第一選択薬になっています。また、吸入ステロイドの普及により、喘息死、入院率、救急受診率も減少したというデータがあります。
β2刺激薬とステロイド吸入薬との違い
Q
β2刺激薬の吸入とステロイドの吸入をしています。両方とも吸入ですが、どのように違うのでしょうか?一緒に使っていても大丈夫でしょうか?
A
吸入ステロイドは、抗炎症薬、発作を予防するための長期管理薬です。発作の時に使っても効果はありません。β2刺激薬は、気管支拡張剤で、長時間作用型は日常の管理、短時間作用型のものは主に発作時に使うと効果があります。β2刺激薬の吸入とステロイドの吸入は組み合わせて使うことでよりよい効果が得られる場合があります。適切な用量の組み合わせは、症状とコントロールの状態によりますので、主治医にご相談ください。
薬を使うこと
Q
風邪をひくと大きい発作を起こしますが、普段はひどい発作はありません。喘鳴と明け方苦しいかなと思うことがありますが、我慢できなくはありません。薬を使うと薬に頼る治療になるのではないかと心配で、ほとんど薬は使っていません。
A
喘鳴がある、明け方苦しいという状態は、常に気道に炎症が起きている状態と考えられます。このような状態だと、少しの刺激でも、発作がひどくなることが考えられます。このような状態を長く続けることにより、炎症により気道のリモデリングという現象が起き、コントロールが難しくなっていくことも考えられます。
発作がひどくなり、症状が重くなってから強い薬を使うのではなく、弱い薬で喘鳴の起こらない、充分睡眠の取れる状態で症状をコントロールすることが大切です。早いうちに治療することにより弱い薬、少ない量でコントロールすることができるようになります。喘息は慢性疾患です。発作の時だけでなく、日常の発作を起こさない治療や住環境整備、生活習慣の改善等が大切です。
花粉症と喘息
Q
花粉症の時期に喘息が悪くなりますが、どう対処したらいいでしょう?
A
花粉症の時期に喘息が悪くなると言う話はよく聞きます。花粉は粒子のサイズが大きいので喘息発作を直接おこすことは少ないのですが、鼻水が気管支のほうに回って、発作になることがあるといわれています。そのような方は、抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬を定期的に服用し、同時に点鼻のステロイド薬で、鼻の炎症も抑えておくことが大切と言われています。詳しくはかかりつけの先生におたずね下さい。
2008年10月1日更新
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